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バラの育て方

・バラの基礎用語

・水やりが一番大事

・植え付け

・肥料と水

・新苗の育て方

・頂芽優勢

・木立バラの剪定・整枝

・つるバラの剪定・整枝

・バラの病気

・バラの害虫

・バラは強い植物です

バラの基礎用語

新苗(しんなえ)…前年の秋か年の初めに接がれた苗で、4~6月に売り出される。春苗ともいう。
大苗…新苗を秋まで育てたもの、またはそれ以上。2年苗ともいう。

四季咲き性(しきざきせい)…次に伸びる枝に花をつけ、次々と開花を繰り返す性質。
一季咲き性(いっきざきせい)…主につるバラで、春しか開花しないもの。
返り咲き(かえりざき)…つる性のバラで春以降、不定期に咲くもの。

木立性(きだちせい)…枝がつるにならず自立できるブッシュローズのこと。
つる性(つるせい)…枝がつるのように伸びる、クライミングタイプ。
半つる性(はんつるせい)…つる性ほど伸びないが、ほどほどの伸長力のあるもの。あるいは、長く伸びる枝を生かしてつる性にもでき、短く切っても蕾を付けるシュラブなど。あいまいな分類ですが、イングリッシュローズやフレンチローズに多くみられる。

台木(だいぎ)…根の部分を提供する植物のこと。日本ではノイバラが多い。
5枚葉(ごまいば)…5枚の小葉でできた葉。バラの場合はメインの葉になる。
シュート…株元や幹から出る太くしっかりとした枝で、次代の幹となり良い花を咲かせる。
頂芽優勢(ちょうがゆうせい)…枝先に近い芽の発育が旺盛でよく伸びる。

剪定(せんてい)…伸びた枝や枯れ枝、細い枝などを整理して、さらに枝を切り詰める作業。残した枝に栄養分を集中させ、美しい花を咲かせるために行う。秋花のための夏剪定(9月)、春の花のための冬剪定(12月末~2月)。
マルチング…土の表面を覆うこと。主な目的として土の水分蒸発を抑え、雑草防止や防寒、 防熱になる。

堆肥(たいひ)…改良用土。腐葉土、牛糞堆肥、バーク堆肥など。
肥料(ひりょう)…植物の生育に必要で、自然のままでは不足しがちな栄養素を補う。

摘芯(てきしん)…枝先や蕾、新芽などを摘み取ること。ピンチともいう。これにより、脇から芽を出させて枝数を多くしたり、形を整えたり することができる。
摘蕾(てきらい)…蕾を摘み取ること。

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水やりが一番大事


バラは難しい・・・という言葉を良く聞きます。
バラ1
でも、ちょっと待って。イメージだけで言っていませんか?

昔とは違って、病気に強いバラも増えてきています。
たとえ葉っぱが全部落ちてもまた芽吹いてくる植物はそうそうないはず。
剪定や誘引も強引に言えばしなくたって、花は咲きます。自然の中ではそうなのですから。

でも、美しく咲かせる魅力に気づいた人々が知恵を重ね、上手に咲かせる方法を書籍やネットで教えてくれています。
お世話をすれば正直に美しい花で応えてくれる、それも倍返ししてくれる植物なんてそうそうありません。
長年バラを育ててらっしゃる方が頭を悩ませるのは、更に美しく咲かせたいという思いからですから。
栽培法がこれほど確立している植物も少ないでしょう。

初心者の方には一つだけアドバイス。
自信がなかったら、お好みに合わせて丈夫な品種をご提案しますので、相談してみてください。
そして、肩の力を抜いて育ててみてください。
栽培本などを参考に、まずは一年。
根を完全に乾かさない限り、そうそう枯れたりするような弱い植物ではありません。

バラの花色や形、大きさは天候や庭の環境に左右されます。どうか、バラ栽培がストレスにならないよう、寛容に自然と会話をしながら育てて欲しいと思っています。
50年育てている人でも、いまだに分からないことがあるくらいですから。(←園主です。「なんでかの~~」といまだにつぶやいております。)
ご自分の為に咲いてくれるかけがえのないバラの花。その喜びを共有させて頂けることが、何よりも嬉しい事だと思っています。

私たちは生産農家ですから、手塩にかけた苗に対する思いはひとしおです。
拙文がバラ作りの一助になれば幸いです。


お客様と接しておりますと、バラとの関わり方は人それぞれですし、納得の度合いも違います。
 ・大きくてよい花を咲かせたい方。
 ・ベランダ栽培を行っている方。
 ・余り手はかけられないけれどバラを育ててみたい方。
 ・他の植物との共存を望む方。などなど。

難しいことを言い始めるときりがありませんが、バラは元来強い植物ですから、そうそう枯れるものではありません。繊細にお世話をするとその分綺麗に、大雑把なお世話でもそれなりに咲きます。

枯れる致命的な大きな原因は、以下の3つ。
 ・根を完全に乾かす。
 ・株元にカミキリムシが入る。
 ・癌腫ができる。(当園の苗はバクテローズで処理をしていますので、発生は殆どありません。)

その中でも、「根を完全乾かす」のが一番多くの原因です。バラというと、肥料の方に目が行きますが、水遣りの方が断然大事なのです。根に水が行き渡って、初めて水遣りなのです。
そのためにも、植えつける前の土作りも同様に大切にしましょう。

植え替え後、基本的に水は朝9時ころまでに済ませるようにするのがベストです。
水やりするときは、たっぷりと、鉢植えだと鉢底から流れ出るくらいに与えます。
チョロチョロの水やりを繰り替えすと、その環境に甘んじて根が張りづらくなります。
たっぷりと与え、少し乾き気味にして、再度たっぷりと水を与えることにより、根が鍛えられ伸びていきます。

現在、数多くのバラ作りの本が出版され、バラは「栽培のマニュアル化」がされている植物の一つだと言えますでしょう。

ページをめくってみると微妙に表現が違っていることに戸惑いを覚え疑問だらけになるかもしれません。
思うにその違いは、著者の考える「美しいバラ」の概念の違いだったり、縦に長い日本におけるどこの場所を基点とするか、また著者の今まで培ってきた経験によるのだろうと思っています。よく読むと、その違いは大同小異。その前後の文章をよく読むと、基本的なことはそうそう違いません。

庭の環境は、庭の主である皆様が一番良く分かっています。日光、土、風通し・・・。たとえば、いくら日当たりが良いといっても、株元には日が当たらないとか、ウドンコ病は発生しづらいが毎年黒点病に悩まされる、など。

初心者の方はまずは1年間、「マニュアル(栽培本)」を片手にバラを育ててみましょう。
そうすることで、分かる事は一杯あります。ご自分の好みも分かり、目標も出来る事でしょう。栽培本への理解も深まります。ついでに、バラの強さ、美しさ、そして自分の手で咲かせる喜びも感じて下されば、1年目としたら言うことなしです。

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植え付け


良い苗を選ぶ

根はしっかりして細根が多く、接口はしっかり良く活着していて、茎は太く節間がつまり、よく引き締まり、葉はつややかで大きく厚く、病害虫のないもの。
苗の繁殖方法は、一部挿木もおこないますが、接木苗が大部分を占めております。接木にも芽接ぎと切接ぎがあります。挿木苗よりも接木苗が、切接苗よりも芽接苗の方がしっかりしています。
苗の生産段階で、根頭癌腫病の予防薬「バクテローズ」を使用していると病気の発生率がぐんと下がります。(当園の苗は台木生産の段階でバクテローズを処理済みです。詳しくは「私たちのバラ苗づくり」をご覧ください。

植え付け時期

1年苗(新苗)は春に購入後なるべく早く植え付けましょう。大苗は休眠期1~2月に植付けるのと根付きやすいでしょう。
上記シーズン以外では鉢増しや地植えにするのであれば、春から夏にかけていつでもできます。鉢土を崩さないように気を付けましょう。
秋に購入した苗は、水やりの管理ができるようであれば、休眠期まで待って、鉢土を落として植えつけることをお勧めしています。

植付けの場所は、日当たり・風通しの良い所がバラの成育も良く、病害虫の発生も少ないです。ただし、適期ではないからという理由で、極端に悪い土や狭い鉢で栽培を続けるのは、良くありません。そんな場合、鉢から地植えや大きい鉢に移すのは、1年中構いません。(生育期に植え替える場合は、鉢土を崩さないようにしてください。)

地植えのバラの移植

地植えをしたバラを別の場所に移植したい場合は冬に行います。
なるべく根を大きく堀上げますが限界があると思いますので、地上部が根に対して大きすぎるときは、枝を間引いたり、短く切って根と地上部のバランスをとってやりましょう。移植後、根付いたら、問題なく生育します。ただし、余り古木ですと、根付かない場合もあります。
元のバラがあった場所は「嫌地」となっていますので、続けて別のバラを植えつける場合は、大きく土の入れ替え(1m*1mが理想)をする必要があります。

土づくり

植物の育成の適した土とは、保水力がありしかも排水と通気性が良く、肥料分の保持の良い土が最適です。砂質土でも堆肥・牛糞等の有機質肥料を多量に施すことにより、バラに適した土を作ることができます。植え付け
目安として、堆肥や腐葉土を土の1/3混ぜるのが一般的に良好な土と言われています。

植付け方法は、【図A】のように最低でも60cm立法位の穴を掘り、腐葉土を土の1/3分をよく混ぜフカフカにした土を入れます。この作業は出来れば植付け1ヶ月前に準備しておきましょう。
この穴へ接口がややかくれる程度の深さに苗を植付けます。浅植・深植は後の成育を悪くしますので注意します。
植付けが終われば充分に潅水(バケツ1杯)してマルチングを行い(腐葉土、バーク堆肥、藁、かんなくず等、5cmの厚みが目安)、支柱を立てて品種名を記入したラベルを立てておきます。
鉢植えの場合も上記に準じますが、鉢底に赤玉やゴロ土を敷き、排水をよくしましょう。水遣りは鉢底から水が流れ出すまで十分に与えます。
市販の培養土を使用する場合は、「バラ用の土」と書いてあるものはそのまま安心して使えますし、通常の培養土でも激安でない商品であれば、十分利用いただけます。

※鉢植えと地植えはどちらが良いか

上記の質問をよく受けます。可能であれば地植えの方が生育も旺盛ですし、管理が簡単ですが、鉢植えでも十分に育ちます。

地植えの場合は、根付いてしまうと、たとえば少々の乾燥にも耐えうるようにバラ自身が根を伸ばすなりして対応する力を持ちますが、鉢栽培の場合は、バラにとって一番大事な水の管理は人間が行うことになります。また、肥料を与えすぎた場合に逃げる場所がありません。
また、鉢植えの場合は、冬の土替えの作業があります。
バラは強い植物ですが、鉢栽培の場合は、人間の作った環境の中でしか生きられないということを念頭においてお世話をしてください。

※堆肥

堆肥とは、肥料ではありません。植物や動物の糞、食品の残りなどを積み上げ、微生物の働きで適度に分解したものです。腐葉土や発酵牛糞が代表です。
市販されている腐葉土は品質にかなりなばらつきがあります。完熟品は安価に出来るものではありません。未熟なものを選ぶとガスが発生し根を痛める原因となりますので、激安品は避けたほうがよさそうです。

※粘土質の土

「60cm立方」というのはあくまで目安です。カチカチの庭土ですと、もっと大きな穴が必要です。1m立方ほどでしょうか。
実は粘土質を好むと言われるバラですが、余りに粘土質だと、排水が悪く水が溜まります。水を入れたコップの中に根をずっとつけているかのような状態ですので、根を傷めてしまいます。根付いて根を伸ばしていったら、意外と粘土質を好むということです。植え付け時には、スコップで土の切り返しをよく行い堆肥を混ぜ、フカフカの土を用意して根が伸長しやすい環境にしてあげましょう。

植え付けの株間

木立バラ(ハイブリッド・ティ、フロリバンダなど)・・・株間60cm~100cm。
つるバラ系・・・2mを目安に、品種の伸長力を考慮し調整します。
ミニチュアなど小型の木立バラ・・・30~50cm

※いずれも1列または2列植え(つるバラ系は1列植え)が後の管理が楽であり、また株間の広い方が日照・通風が良いので、成育も良く病害虫の発生も少なくなります。

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肥料と水

バラは春から秋にかけて次々と新芽を出し、四季咲き性のバラはシーズン中花を咲かせ続けます。
これだけ花を咲かせる植物ですから、肥料は欠かすことの出来ないものです。
バラには一般的に窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の成分比1:3:1、または1:2:1とリン酸成分を多く必要とします。

当園使用の肥料
昔からバラの肥料の代表は「油粕」と「骨粉」でした。
我が家では、油かすの代わりに「ミラクル」を、骨粉の代わりに「ユーキリン」を使用しています。生育良好と感じていますし、臭いも少なく管理もしやすいので、お勧めしています。1年中これだけでも十分育ちます。
農家の使用する肥料を小分けしていますので、基本は1:1で混ぜて使用しますが、状況に応じて比率を変えていくことも可能です。

安価で効果抜群の肥料で、大変ご好評をいただいています。
興味のある方は試してみてください。肥料の説明ページへ。

施肥のポイント

蕾が膨らんだら、施肥をストップしましょう。
花が咲く頃に肥料が効いていると、「花は大きいが花形にしまりがない」、「色鮮やかさがない」、「切花で日持ちがしない」と、もったいない話になります。
鉢植え栽培の場合、肥料が多すぎると枯れ死する原因になりかねませんので、特に化成肥料ではなく、有機肥料を施されることをお勧めします。
※市販の肥料をご使用の際は、その使用方法に従ってください。

灌水(水やり)

バラは強い植物ですが、根が完全に乾いてしまうと枯れてしまいます。
土が乾いてきたら、たっぷりと灌水するということを繰り返しましょう。
灌水のタイミングは、光合成の活動を考え、朝9時頃までに済ませるのがベストです。
また、蕾がこれから咲こうという時期に一番水を欲しがることを頭の隅に置いておきましょう。

細かいことを言いますと、(ある程度の)乾燥と灌水を繰り返すことで、根がしっかりと伸びていきます。これを私たちは「根を鍛える」と呼んでいます。
いつも湿った状態の土ですと、その環境に慣れてしまい、奥深くまで根を伸ばしていかなくなります。
植え付け2週間はデリケートな状態ですので、灌水をたっぷりと行うことをお勧めしますが、その後はだんだんと「根を鍛えて」いきましょう。マルチング
具体的には、地植えのバラの場合、新芽がちょっと萎れかけてきたときに一気に灌水します。
こうした水やりを繰り返していると、春に植えつけた苗は、夏ごろには水やりから解放されることでしょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾き、鉢の重さも軽くなったら鉢底から流れ出るくらい灌水します。

台風一過の風に強い晴天の時などは、意外と土が乾くものです。
バラが水を欲しがっているのに、「昼間だから水がお湯になる」という理由で灌水を控えて、根が乾燥しきってしまうことがあります。
そんな時はバラにとって命の水は昼間でも与えてましょう。
お湯になるのではと心配であれば、鉢に板のようなもので影を作ってやるなどして、水の気温上昇を抑えてあげましょう。

夏場の高温でバラの生育に悪影響を及ぼすことも多くなりました。
暑さ寒さから根を守るために、マルチングをお勧めします。
おしゃれなチップ状のものも販売されていますし、安価に済ませるのであれば、バーク堆肥やカンナ屑、藁などでもOKです。(写真右)


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新苗の育て方


新苗の植え替え


新苗は4~6月に販売されますので、購入後すぐに地植えをするか、大きめの鉢に植え替えます。鉢土を崩さないように鉢から抜き取り、土作りは上記「植え付け」を参考にしてください。
5月から8月がバラの成長期ですので、なるべく早く植え替えをして、早く根を伸ばしてやることが大切です。
支柱立て
鉢栽培の場合、鉢の大きさの目安は以下の通りです。
・木立性バラ(ハイブリッド・ティ、フロリバンダなど)・・・8号鉢以上
・つる性バラ(つるバラ、つる性オールドローズなど)・・・10号鉢以上
・ミニチュア、小さめ木立オールドローズ・・・7号鉢以上
※1号をだいたい3cmと考えて、8号鉢の場合は、8×3で直径24cm位の鉢とお考えください。

植えつけ後、たっぷりと灌水を行います。
地植えの場合は、バケツ1杯(18リットル)を目安にしてください。
鉢植えの場合は、水やりをしながら、同時に鉢底から水が流れ出るのを確認してください。(植え付け直後だけのコツです)
植えつけ後も、水が乾き気味と思ったら、たっぷり灌水していきます。

この段階で根を乾かして枯らしてしまう方が多いですので、植えつけ後2週間程度は、水が多すぎかな・・と感じるくらいが失敗が少ないと思います。
丈夫な苗は良い土を使っていればそうそう根腐れはしませんので、根の乾燥の方を気にしてあげてください。

植え付けの深さはノイバラの根に芽接ぎしていますので、接ぎ芽部分が出るくらいの深さが適当です。

新苗は接ぎ口がまだ安定していませんから、接ぎ芽がはずれないように、植え付け後には支柱を立て、必ず枝を固定しておきましょう。(写真右)

根を暑さ寒さから守るため、乾燥を防ぐため、マルチングをすることをお勧めします。
腐葉土やバーク堆肥でしたら、5~8cmの厚さに少なくとも株の周辺直径50cmに敷いてください。摘蕾

植えつけ後10~15日経過し根が新しい土に馴染みはじめた頃に、施肥を始めます。


摘蕾(てきらい)・・蕾を取ろう

美しい花を沢山咲かせるためには、一人前の株をつくることが大切です。良い株に良い花が咲きます。
早く一人前の株を作るためには、新芽の先の蕾が見えてきたら手でつまんでいきましょう。手でつまめないほどの枝の硬さになっていたら、最も上の5枚葉の上でハサミで摘蕾します。
その後も次々と蕾が出てきますが、8月末までは軽々とテキトーに摘蕾を続けていきましょう。
摘蕾をすることにより、次の芽が出やすくなり、新しいシュートを何本も出てくることを促進させます。
8月末というのは、秋以降出てくるシュートはすぐに冬を迎えてしまうため、柔らかいままのシュートで充実できず、来年用の十分な枝となりません。
最初は抵抗があるかもしれませんが、始めたら意外とハマります。
摘芯
木立性のバラは9月に夏剪定を行い、秋花からどうぞ楽しんでください。

つるバラの場合も蕾が付いたら、8月末までは摘蕾をしてください。
一季咲きの場合は、一年目は基本的に蕾が付かないので、摘蕾の必要はありませんが、個人的には最初に「摘芯」をして、脇芽を出すことを促進させて、全体的にふんわりと伸ばした方がのちの仕立てがしやすくなると思っています。特に鉢植えの場合は、とびぬけて長い枝を1本作るよりも、全体的にほどほどの長さの枝が出ていた方がまとまり良くできます。
「摘芯」は芽の先を手でつまんで切っていくことです。
手でつまめない硬さだったら、ハサミで切ればいいんですよ。悩まないでくださいね。

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頂芽優勢


バラの特性の一つとして、頂芽優勢(ちょうがゆうせい)というのがあります。
枝先に近い芽の発育が旺盛でよく伸びる・・という意味です。

この特性を知ることで、お世話の仕方の意識が違ってきますので、ご紹介します。

例えば、四季咲き性の木立バラを育てたとします。
いいシュートが出てきたら嬉しくてそのままにしておく。
その枝だけが妙に太くなり、そのうち箒を逆にしたような房のように蕾を付けてあまり綺麗でない花が咲く。
がっかりするものの、太くて立派な枝なので、もったいなくて切れないので、長く伸ばしっぱなしにする。
9月の夏剪定でも、もったいなくて切れず、一番長いまま残す。
いつまで経っても、その太い枝以外のシュートが出ず、全体として箒を逆にしたような株の形となる。

思い当たる節のある方、いらっしゃいませんか。
最初は切れないんですよね、分かります。
しかし、誤解を恐れずに申しますと、「バラは切りながら大きくしていきましょう。」

太くて立派な枝が出たのはとても良いことですが、その枝の勢いが良すぎて栄養が集中してしまい、株全体のバランスが壊れ、新しい芽になかなか勢いが回らない状態です。
また、シュートの先の花は栄養過多で綺麗な花が咲かなかったでしょう。将来の幹になる大切な枝ですから、そんな不完全な花で栄養を使わせるのはもったいないことです。
頂芽優勢であることを考え、敢えて夏剪定で一番太く勢いのある枝を一番短く切ると、新しいシュートが出やすくなります。

見るからに勢いのあるシュートが出てきたときは、私は早めに摘芯して、勢いを分散させて、株全体に栄養が行くように仕向けるようにしています。
つるバラで早く長い枝が欲しい時はその限りではありません。

あくまで個人の好みなのですが、摘芯で頂芽優勢を少し緩めてやることで、株のまとまりが良くなることを一度怖がらずやってみてくださると、ふわっと脇芽が出てきて、その意味をご理解いただけると思います。

※右の写真の手前の出始めたばかりのすごいシュート。
大切なシュートだけれど、妙に太くなりすぎて伸びすぎても困る・・・と思ったら、
誘引するフェンスの高さを考慮して、例えば、胸の高さまで伸びたら摘芯をするようにします。


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木立バラの剪定


剪定は、良く充実した芽を沢山出させる、つまり良い花を沢山咲かせ、しかも株を大きく成育させるために行います。
剪定の時期は、冬剪定(12月末~2月)と夏剪定(9月上~中旬)の2回行います。

冬剪定

古枝・病害虫のついた枝・フトコロ枝・細い枝・混み合った枝を切除し、また太い枝でも新しい立派な枝が沢山あれば古い枝は整理します。

剪定の強さは、枝の2/3を切る強剪定、1/2を切る中剪定、1/3を切る弱剪定の3つに分けられます。
弱剪定では、残る芽数も多いので成育の良い株であれば、立派な花を沢山咲かせることが出来ますが、勢いの弱い株では、芽は沢山出ても芽は弱々しく立派な花を咲かせることは出来ません。
強剪定では、残された芽数も少ないため、充分に養分の補給が行われ立派な芽が出て、大きな花が咲きますが花数は少なくなります。そのためコンテスト用では強剪定が行われます。
中剪定は、上記2つの中間的な剪定で花も良く株の育ちの良い最も一般的な方法です。

剪定の強さが決まればその株の樹形等を考えながら充実した芽の上で剪定します。この場合、芽の向きに注意して外側を向いている芽の上で切って、株が外へ外へと広がって成長するようにすると風通しが良くなります。
葉を取り除き、枝だけの状態にし、鉢植えの場合は、鉢から抜き、土替えを行います。

最初はなかなか切れなくて、株の高さがだんだんと高くなり、自分の背より上で花が咲くようになってしまいどうしてよいかわからない・・という声をよく耳にします。
大雑把な言い方ですが、「膝の高さを目安にして切る」としてみてください。


夏剪定

春花のように最も美しい秋花を咲かせるために行います。当地では10月末から11月初旬に花を咲かせるタイミングです。この時期が一番綺麗な花が咲き、花持ちが良く長く楽しめます。
株全体の高さの1/2から1/3を切除するようにします。
剪定の強さは、冬剪定ほど強くするのではなく、混み合った枝や弱小枝を除き、株の姿を整え、良い芽の所で切りますが、あまり深切りしないように注意します。夏剪定後45~60日で開花します。

夏剪定では、全ての枝に鋏を入れると、秋に春のような一斉咲きを期待できます。良い芽(良く充実した動いていない)を選び、充実度を揃えてやります。
春は何も手を加えなくとも、温度がバラの咲く速度を揃えますが、秋には庭主の手で開花期を調整するのです。従いまして、庭主の手で、一斉咲きでなく秋に順々に咲くことを目指すことも出来るのです。


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つる性のバラの剪定


つるバラの場合、「四季咲き性をもったつるバラ」と「一季咲き性つるバラ」とありますから、その性質に合った剪定方法を行います。
一般的に四季咲き性の強いシュラブローズやつるバラは、春の開花後に開花枝を整理し充分な施肥管理を行うことで、秋にも花を期待できます。一季咲き性のつるバラは、開花後に古枝を処理し、その後成育伸長の時期ですから、(広さの事情がなければ)通常剪定を行いません。

冬剪定と誘引誘引
 古い枝、病害虫のついた枝、フトコロ枝(株の内部に向かって出た枝)、細い枝、混み合った枝を切除します。
つるバラの場合、春の一番花が最も美しい時期です。特に一季咲き性つるバラでは、春の一番花をたわわに咲かせたいバラが多いですから、尚一層冬剪定では、花付きを多くするような枝の切り込みを行います。つまり、枝の花芽の付く芽をなるべく残し、逆に花芽の付きそうもない細い枝や、枝先端を切ります。

つるバラでは、木立バラと異なり枝は長く残し、春に沢山花を美しく咲かせることを目標に剪定が行われなければなりません。従って剪定も良い芽は沢山残すように、大輪系・中輪系つるバラでは直径7~10mmより細い枝先を、また、小輪系(ミニ)つるバラでは、5mmより細い枝先を切除します。

剪定が済むと、スクリーン仕立て・ボール仕立て・アーチ仕立て等いろいろな仕立て方がありますが、その仕立て方に応じてフェンス・アーチ・柱等の支柱に春の開花時を想像しながら、枝の配置を考えて枝をしばりつけていきます。これを枝の「誘引」と言います。枝がまんべんなく支柱を覆うようにして咲かせると大変見栄えが良いので、剪定の時には、枝をやや多めに残しておいて、誘引がすんだら後で余分の枝を切り取るとよいでしょう。

つるバラの誘引で特に注意しなければならないことは、立派な大きな枝でも【図C】の左の枝のように直立状態に誘引すると、上部の芽だけしか伸長しないため花数が少なくなります。枝を横に水平状態になるように誘引すると、枝の元の方の芽まで伸長して花を沢山咲かせることが出来ます。

 つるバラを絡ませるフェンスやアーチの基礎はコンクリート等で補強してしっかりとした作りにしておきましょう。葉が繁り、雨を含んだバラの枝は予想以上に重く、特に台風時に耐えられるような作りにします。

夏剪定

 一季咲き性つるバラでは、夏剪定を行ってもあまり意味がありませんが、四季咲き性のつるバラでは、秋の美しい花を咲かせるためには、できれば行って頂きたいものです。

夏剪定の時期は木立バラと同じく9月上旬が目安です。
混み合った枝や弱小枝を除くと共に、大・中輪系つるバラでは、エンピツ程度の太さのところで枝を切ります。フェンス等に枝を充分に固定して頂きますと、四季咲き性の強さに左右されますが、50~60日後には秋の美しい花を期待できます。

花後の枝の処理
四季咲き性のつるバラ
満開を過ぎ散りかけた花は、大変見苦しいばかりかボトリチス病の発生源となります。つるバラでは花後放置しておくと、バラの実がだんだん大きくなり種子が出来ますが、バラにとって実が成るということは、そちらに栄養を取られて樹勢を弱らせ、後の成育も悪くなるので、残花は開花した枝の元に葉を2~3枚残した所ですぐ切除します。

そうすることで、下の葉の元に新しい芽が2~3本伸びてきますが、四季咲性つるバラでは、その芽の先にまた花が咲くことが多く、伸びた新しい枝の元に2~3枚の葉を残して切除し、新芽が伸びるという繰り返しです。【図D】

 一季咲性つるバラは春の花が一斉に咲いた後は翌年まで花は咲きません。
一季咲きのつるバラ
蕾花の残花処理が行われた後、残した枝よりそれぞれ1~3本の枝が長く伸長してきますから、風などで枝が折れないように支柱などに固定して、大切に育てます。来春の花を見事に咲かせる枝になりますから可愛がって下さい。


 つるバラの四季咲き性は、一部の品種を除き、伸張力が強い分、木立タイプほど強くはありません。従って、春以外の花数は春に比べるとぐんと少ないです。上記四季咲き性のつるバラの話も、花が常に咲き続けると言うわけではなく、花芽を付けず枝を伸ばし続ける芽もあります。
しかしながら、株が充実してくるほど、四季咲き性が出やすくなります。一季咲き性と言われているものの中にも、株が古くなってくると「狂い咲き」のように、秋にポツポツと花をつけるようになるものもあり、思いがけない楽しみに出会えます。


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バラの病気

※駆除の方法は当園の環境におけるやり方をご紹介しています。様々な考え方の一つとして参考にしてください。

バラ作りの中で最も厄介なのが病害虫の防除です。早期発見、早期防除に努めることが一番重要です。
耐病性の高い品種もたくさん出てきていますが、一度発生してしまったら、広がりを早めに食い止めるようにします。
病気は一度発生させますと完治するのが大変です。従って特に成育期間中は、病気が発生しないように定期的に薬剤を散布し予防に努めます。

病虫害発生前は通常の予防薬を使用し、病気発生を未然に防ぎます。
3月になり新芽が伸び始めたら、まず、予防的に殺虫殺菌剤を散布していきましょう。(ウドンコ病、黒点病、アブラムシに効果のある薬)

もし、黒点病やウドンコ病が発生した場合は、一時的に治療薬を使用して、病気の広がりを食い止めます。

薬剤散布のコツ

・病気も虫も、同じ薬を使い続けると、薬への耐性が出来やすくなりますので、それぞれ数種類の薬を交互に使います。
・薬剤散布は、効果を高めるために、株全体とくに葉の裏に十分にかかるように心掛けます。せっかく大変な消毒するのですから、本当に丁寧に流れるほどやります。
・一般的な殺菌剤と殺虫剤は混ぜて散布が出来ます。使用方法をよく読んで、濃度を守り散布しましょう。
・薬の濃度は、何種類か混ぜて使うことが多いと思いますが、まずは薄いほうの濃度で良いですので、その分まんべんなくたっぷりとかけることが大事です。
・夏の高温期の日中は薬害(葉が縮れる)が出やすいので、朝の涼しいときに行うようにしましょう。
・ 夕方遅くなってからの散布は、そのまま乾かず一夜を過ごすと薬害が出るので、薬の乾く時間も考えて散布します。

消毒初心者の方

本格的な消毒は敷居が高い方もいらっしゃるでしょう。
でも、毎年何かの病気に悩まされ、どうにかしたい・・と思われたら、とりあえず、ホームセンターで販売されているスプレー式の気軽な消毒薬で構いませんから、定期的に散布してみましょう。散布の仕方は上記と同じで、株全体とくに葉の裏に十分にかかるように心掛けます。
ただし、恐らく治療までの効果は弱いと思われますので、あくまで予防薬として考えて使用してください。それで効果が上がれば、それでいいですし。
どうしても効果が上がらない場合、本格的な消毒を試してみますと、効果の程を確認できると思いますので、そう抵抗なく使用できるのではないでしょうか。また、その方が長い目で見ると経済的です。
例えば、無理せず春の開花時期だけでもきちんと予防をしてあげましょう。
まずは、やってみましょう!

また、病害虫に強い環境を作り、病害虫に強い株を育てることも大事です。
植物が密集していると、風通し、日照が悪くなり、菌も繁殖しやすく、虫や病気が発生しても気付き辛いものです。
バラにとって良い環境で育て、引き締まったよい株になると、葉の厚みも出て、病害虫に対し強くなります。株間を広くして栽培していると、病害虫に目が行き届きやすくなり、早期対策をとることができます。


予防が大事

天候が悪いと、日照が悪くなり、葉が薄く病気に弱くなりますから、予防にいっそう努めます。
同様に、葉が薄くなる原因として、即効性の肥料を使いすぎることもあります。花屋さんで売っている切りバラの葉は綺麗ですが薄いですよね。加温し、肥料も多めに与えると次々と花は咲きますが、どうしても病気には弱い体質になってしまいます。十分な管理下で育てられているので、商品として出せるのです。
もともとウドンコ病が発生しやすい庭でしたら、花の時期は窒素分を控えるなど、工夫をしてみると良いでしょう。例えば、私共で販売している肥料でしたら、ミラクルとユーキリンの比率を通常1:1から1:2に変更をしたり、施肥量を全体的に減らします。
気温と湿気の関係も重要ですので、午後の水やりでは葉にかかった水が乾いてから夜を越させるようするようにしましょう。春、秋に、水分が残ったまま夜を過ごさせると、丁度うどんこ病が発生しやすい環境を作っているようなものです。
また、マルチングは黒点病の予防になります。

殺菌剤のご紹介

病気には様々な種類がありますが、下記殺菌剤で一部を除きほとんどの病気に効果があります。(購入時に効能をご確認ください。)

予防薬・・・ジマンダイセン、ダコニール、オーソサイド

治療薬・・・トップジン、ハーモメイト、フルピカフロアブル、ラリー、サプロールまたはトリフミン

薬剤は耐性がつかないように、ローテーションで使いましょう。
予防薬A → 予防薬B → 予防薬C → 予防薬A →予防薬B・・・・・

病気が発生したら、一時的に治療薬を使用します。
予防薬A → 予防薬B → 病気発生! → 治療薬A 、様子を見て効果がありと判断 → 予防薬C →予防薬A・・・

※治療薬が効くからと言って治療薬ばかり使用していると、いざという時に効かなくなりますので、あくまで一時的な使用にします。

黒点病黒点病

葉に黒褐色の斑点ができ徐々に葉が黄変し落葉します。下葉から木全体に広がり葉がなくなり木が弱り花も咲かなくなります。特に夏場の雨の多い時に頻発します。(写真右)


うどん粉病

若い枝や葉、蕾や花首に発生しやすく、灰白色のウドン粉をふりかけた様な病斑がでます。
4~7月と9~10月の湿度の高い夜の冷える時に多発します。
また品種によって耐病性が違います。また風通しや施肥管理によっても、ある程度発症を押さえることができます。窒素が多くカリが不足気味な場合に発症しやすいので,バランスの良い施肥を心がけましょう。

枝枯れ病(キャンカー)

枝の切り口や傷口から菌が侵入し、表皮が白く乾いたようになり段々と広がり枝を枯らします。
夏の高温期、特に台風時、枝同士が触れ合い棘で傷つくことで菌が入り、発生しやすくなります。

基本的に黒点病の薬で効果があります。

灰色カビ病(ポトリチス)

開花前の大きくなった蕾に灰色のカビが発生する病気です。蕾はくさり開花しません。湿度が多いと発生しやすいので、梅雨時期等は特に注意が必要です。又、開花期に窒素肥料過多の場合も発生が多く、花の色では白色や淡色の、弁質のやわらかいものに発生が多く見られます。 マンネブダイセン、ベンレートを散布します。根頭癌腫病

根頭癌腫病

順調に成育していたバラが急に衰弱することがあります。こんな時は株元に大きな「醜いコブ」が出来ていることがあります。(写真右)これが根頭癌腫病です。決定的な防除方法はありません。台木の生産段階での予防薬バクテローズの使用が一番効果があります。(当園で生産する苗は、バクテローズを必ず使用しています。)

初期の小さなコブでしたら、そのコブをえぐりとることで回復することもあります。(ナイフ等でコブを「削る」のではなく「えぐり取り」ます。えぐり取ったと思ったら、それよりもう一回り大きくえぐり取るくらいの気持ちで行います。)根頭癌腫病
しかし、一般的には成育不良が続きますので、残念ですが株を掘りあげて処分します。
時に枝途中にもできることがあり、出来た場所から先の枝の生育が極端に悪くなります。その場合は、切除することで復活することもあります。

※芽接ぎ部分が充実してくると台木を包むようになります。(写真右)
このコブ状のものを癌腫と間違われる事があるのですが、とてもよい株の状態です。



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バラの害虫


害虫駆除は基本的には発生を確認したら散布するという姿勢で良いと思いますが、目で確認できないこともありますし、気が付いたときには大発生していたということもありますので、毎年悩まされる害虫があるならば、その時期には定期的に散布していきましょう。
アブラムシやダニなど小さな虫は薬の耐性がつきやすいので、薬剤は必ずローテーションさせます。

アブラムシ

緑色又は褐色をした小さい虫で新しい茎や葉から養分を吸収し、1年中発生します。
殺虫剤をかけますとすぐに駆除が出来ますが、繁殖力が盛んで数匹残っているだけで、大発生しますので注意が必要です。
オルトラン、アルバリン、ベストガード。

アオムシ・ヨトウムシ

オルトラン、プレオフロアビル、マッチ

ハダニ

6月頃から葉の表面がかさかさに乾いた様に変色します。とくに高温乾燥期に多発します。
肉眼では確認できないほど小さいので、ティッシュで葉裏をこすってみます。ダニが発生していてたら、赤い体液を確認出来ます。

薬剤は色々ありますが、耐性が付いていることが多い虫ですので、新薬を使用するようにすると効果が高いです。

カミキリムシ

6月~7月に成虫が飛来し、バラの木、特に根元に産卵し、ふ化した幼虫は茎の内部を食害し、空洞を作り茎を一周すると上部は枯死します。カミキリムシ
右写真の成虫を見つけたら「百害あって一利なし」、すぐに捕殺します。

下左写真のような枝をかじった痕があったら要注意。近くに成虫がいるという証拠です。
子孫を良い状態で残そうとするためか、よく太った株を狙って産卵しようとするように思います。
カミキリムシの成虫:モスビラン

幼虫は、木クズのようなフンを地上に出しますから、フンを見つけたら穴に針金を入れて幼虫を刺し殺すかEPN乳剤等(残った殺虫剤で可、スプレー式のカミキリ虫用の薬も販売されています。)を注入して殺します。

右写真は枯れ死した株元から出てきた幼虫。

カミキリムシの食害カミキリムシの幼虫



チュウレンジバチ
チュウレンジバチ
体長1~1.5cmで、腹部全体がオレンジ色でで黒い羽を持ちます。
茎に卵を産みつけ、卵から幼虫が孵り葉を食べてしまいます。

産卵中は捕まえやすいので捕殺し、産卵した場所は切除します。




バラクキバチ

体長2cmほどで胴にオレンジ色の帯のあります。バラクキバチ
4月中旬から5月中旬に発生します。この時期に新芽の茎に産卵しますが、この時に茎の導管を切断するため急に新芽がしおれます。(右写真)
このハチは飛来して産卵しますので完全防除は困難ですが、定期的な消毒である程度防げます。
被害茎には、縦に2mm位の黒い傷が有ります。そこに産卵していますからこの部分を除くように茎を切ります。

スリップス

温度が上がってくると、花びらの間に細かく小さな虫がうごめいていることがあります。
見た目も悪いですし、花びらの先が茶色に傷んだりします。
薬剤を散布するときは、花びらの中まではなかなか効きづらいので、花がら切りをした後か、蕾の時が一番良いですが、開花時も大発生しているときはやらざる負えません。
花がかわいそうとか言わないで、しっかり散布して駆除してあげましょう。

モスビラン、カスケード、(オルトラン粒)

コガネムシ
コガネムシ幼虫
5月頃から新芽の先(花や蕾)を飛来した成虫が食害し、土の中に産卵して孵化した幼虫(右写真)が根を食い荒らし、葉が黄変し枯れることもあります。
成虫は、見つけたら捕殺しますが、朝早い時間帯は動きが鈍く捕まえやすいです。
コガネムシ成虫:モスビラン

子孫を良い状態で残そうとするためか、腐葉土の多い良い土を選んで産卵するので困ったものです。
細根を全て食べられてしまいます。
復活するかどうかわかりませんが、なるべく根を残して植え替えるしかありません。
コガネムシ幼虫:ダントツ粒、アドマイヤー粒(予防)、ダントツ水溶剤(駆除)

病気というより生理現象生理現象
右写真のように葉の周りが茶色くなり、「病気!?」と心配になる方がいらっしゃるかもしれませんが、これは、強風にあおられ一時的な乾燥による生理現象で、次の芽は綺麗に伸びて来れば心配はありません。

毎日水遣りをしていても、例えば人間が涼しいと感じる風のある日はバラにとっては乾燥が加速する日ですので、いつもより多めに与える必要があります。また、とても暑い日は、葉からの水分の蒸発に根からの吸水が追いつかず、いくら水を与えたからといっても、結果水不足の状態になることもあります。ある程度仕方のないことではありますので、心に余裕を持って育ててくださいね。

ブラインド枝
ブラインド枝
とくに春に多いですが、蕾が付くはずの枝が蕾がつくことなく止まってしまうことがあります。(写真右)
これを「ブラインド枝」と呼び、病気ではありません。

その枝の充実度が足りないためもありますが、一番の原因は、春先に寒の戻りがあった場合です。
仕方がないことですので、ブラインド枝を見つけたら、通常の花がら切りのつもりで、5枚葉の上で切ってください。
早めに切れば、他のバラが終わった頃、5月末頃に美しい花を咲かせてくれることでしょう。
また、最初に花芽を付けなかったことで、エネルギーを使いすぎていないため、切った後の芽吹きが大変良いですから、あまり気にしないでください。

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バラは強い植物です

バラは強い植物です。

「バラは大変」、「バラは弱い」とい印象を持っている方も少なくありません。
しかし、最近は耐病性の高い品種もたくさん出てきて、実際に育ててみますと、バラのたくましさに驚かれる方も多いのではないでしょうか。
また、四季咲き性のバラは本当に繰り返し良く咲く働き者で、一季咲き性のバラの春の多くの花はため息が出るほどで、肥料を欲しがるのも頷けます。

バラは基本的に強い植物です。しかし、根を乾燥させてしまうと枯れ死します。あと致命的なダメージとしては、根頭癌腫病とカミキリムシの幼虫の害くらいでしょうか。

一年を通してバラと接することで、「人間が朝起きて歯を磨いて・・・」と同じように、「月に一回施肥して、冬になったら剪定して・・・」とそのスケジュールどおりにすることが意外と楽に感じてきます。基本は毎年同じですから。
たとえ、その年悪天候で何となくうまく栽培できなかった場合でも、冬になったら剪定し葉を取り、いったんリセットされます。

バラの花はことのほか美しく、お世話の加減で花が違ってくるので、更にバラを美しく咲かせたいという思いが様々な「バラの栽培法」に書かれています。多少の違いがあっても、だいたい主旨は同じではないでしょうか。
まずは一年、以上の栽培法を参考に出来る範囲でやってみてください。(水だけは重要!)
分かることが沢山ありますし、理解の度も深まり、「バラって素晴らしい!」と感じていただけると思います。

葉っぱが全部落ちてもまた芽吹いてくる植物はそうそうないはず。
剪定や誘引も強引に言えばしなくたって、花は咲きます。自然の中ではそうなのですから。

でも、美しく咲かせる魅力に気づいた人々が知恵を重ね、上手に咲かせる方法を書籍やネットで教えてくれています。
お世話をすれば正直に美しい花で応えてくれる、それも倍返ししてくれる植物なんてそうそうありません。
長年バラを育ててらっしゃる方が頭を悩ませるのは、更に美しく咲かせたいという思いからですから。
栽培法がこれほど確立している植物も少ないでしょう。

初心者の方には一つだけアドバイス。
自信がなかったら、お好みに合わせて丈夫な品種をご提案しますので、相談してみてください。
そして、肩の力を抜いて育ててみてください。
栽培本などを参考に、まずは一年。
根を完全に乾かさない限り、そうそう枯れたりするような弱い植物ではありません。

バラの花色や形、大きさは天候や庭の環境に左右されます。どうか、バラ栽培がストレスにならないよう、寛容に自然と会話をしながら育てて欲しいと思っています。
50年育てている人でも、いまだに分からないことがあるくらいですから。(←園主です。「なんでかの~~」といまだにつぶやいております。)
ご自分の為に咲いてくれるかけがえのないバラの花。その喜びを共有させて頂けることが、何よりも嬉しい事だと思っています。

ゴールド・バニー(つる)